たりさんぽ

元海外駐在員のサラリーマンの雑記

英語を勉強する目的を見つめ直そう

こんにちは、たりです。

 
最近、はてなブログのホットエントリーの記事を見ると英語関連の記事がよく目に付きます。英文法をマスターする方法とか、勉強法とか。でもそれって何のためにやるの?というのがまずはじめにないと、ただただ時間を無駄にしているだけになってしまうと思います。
というわけで、英語を勉強するモチベーションについて考えてみようと思います。

 

日本にいるなら英語の勉強はいらない

日本で暮らす分には中学高校で習った忘れかけの英単語があれば十分だし外国人と話す必要も無いですね。
そして人工知能という分野がものすごいスピードで発達しています。そして翻訳アプリについても同様にどんどん精度が上がってきています。
数年、遅くて10年の間に、スマホで同時通訳みたいなことができるようになると思います。
海外のサイトもgoogleの翻訳機能は素晴らしく、今後ますます精度が向上するでしょう。そうすると、日本にいて海外のサイトを日本語でいつでも読むことができるようになるのです。
英語を勉強しなくても、日本にいれば英語を勉強する必要ないと思います。
 

海外の人がなぜ英語を勉強するのか

では、英語圏でない人たちは、どうして英語を勉強しているのでしょうか。

生きるために英語は必要だった

住んでいる場所が英語圏で、そもそも英語が必要だった場合がまず一つあります。また、母国語のメディアが少なく、教科書は英語しかない国もあります。同僚のフィリピン人に話を聞くと、フィリピンにはタガログ語の教科書がなくて、数学とか理科とかは英語の教科書を使っていると聞きます。
ミャンマー人の同僚に聞いてもそうです。「数字を数えるのにミャンマー語と英語、どっちの方が早い?」と聞くと、英語で計算する方が早いそうです。僕なんかは、「携帯電話番号を英語で教えて」なんて言われると、2、3秒考えなくては出てきません。
つまり、そういう人は「生きるために英語が必要になるため、必然的に英語を勉強してきた。」ということになります。
 

いい仕事につくため

東南アジアの賃金は日本の給与水準に迫る勢いで成長していますが、発展していない都市や発展途上国はまだまだ給与が少ないです。そういう時に海外にでて働くことが出来ればよりよい給与を得ることが出来る。いい仕事を手に入れるために英語が必須となるということがあります。
日本にいれば、業種や会社を選べば高給取りになれますし、会社を選ばなくても、最低限の趣味を持って生活することができます。そこが海外と違うと思います。
 
ちなみにシンガポールは、外資系の企業などはすごく給料が良いです。それを知っている東南アジアの優秀な人たちは、シンガポールにやってきて職業を手にしています。
 

自分なりの目的

僕自身、なぜ英語が必要なのか考えてみました。

海外で働く準備

今はシンガポールで働かせてもらっていますが、確実に数年以内に日本に異動になります。駐在員なので数年で日本に帰国することが基本です。海外での働き方や海外で自分の人生のことをよく考えている人と触れると、今の自分の働き方はこれでいいのかと自問させられるきっかけを与えられます。そうして、日本に帰った時に、日本の職場の慣習に耐えられなくなる可能性があります。その時に国内外問わず選択肢を増やしたい。というのが英語を勉強する僕なりの意味かなと思います。
 
仕事をする上では、同時通訳アプリに頼っていることはできません。日々の会議だったり、会話だったりでスピードが求められる為、それについていくためには、自分で英語がはなせる必要があります。
 

将来の子供のため

正直な話、今の日本に明るい将来を見ることが出来ません。特に労働人口がどんどん減少していく中で、もしも自分に子供ができた時に日本で教育できるのか、日本でおじいちゃんになった自分たちを背負わせるのか。そういう思いに駆られることがたまにあります。不安です。なので、未来の子供には日本以外で生きていくという選択肢を与えたいなと思います。
あくまで選択肢として与えるのであって、もしも子供が日本で生きていくと決めたのであればそれでいいです。でも海外に出て生きるという選択肢も持っているんだよ、ということを教えていきたい。
 
ちょっと話が脱線しますが、子供に勉強をさせる一番いい方法は、親が子供の前で勉強している姿を見せることだと思うんですよね。子供からしたらなんで親が勉強していないのに自分は勉強しなくちゃいけないんだと思っていると思います。親が自分はテレビばかり見ていて、「勉強しろ」といったって説得力がありません。親の年になっても勉強というのは日々必要で、当たり前のことなんだと背中で見せることができれば、子供は普通に勉強すると思います。僕の体験談です。
 
話は戻って、親が英語ができるということは子供にとって非常に大きいことだと思うんです。英語を話すのって普通のことなんだな。というのを背中でわからせる。片言でも問題無し。ペラペラに越したことはないと思いますが。
親が英語ができるということは、子供の人生の選択肢を増やせる材料だと思っています。
 

「海外の人とおしゃべりしたい」というモチベーション

海外の人とおしゃべりしたいというモチベーションは僕にはあまりありません。もちろん一緒に飲んだり話したりすることは楽しいのだけども、そもそも日本語で人とあまり話すのが上手くないし、積極的に人と関わろうとしないタイプです。引っ込み思案です。それでも仕事をする上では、上司に英語で説明しなくてはいけないし、ミーティングで仕切らなければならない。仕事上、必要なので勉強しています。
 
人によっては、それが一番の目的である場合もあると思います。確かに、同僚と飲み会の席で話していると、宗教が違ったり、考え方が日本人とはまるっきり違ったりと、日本にいたら知りえなかった考え方を知ることができました。こういうのは非常に重要なことだなと思います。
 

英語を勉強することが目的になってないか

英語はただのツールで、流暢に使いこなせるに越したことはないですが、流暢じゃなくてもやっていける世界はあります。海外の人と喋りたいのならば、DMM英会話を始めればいい。片言でもコミュニケーションはできます。
何のためにその英単語を覚える必要があるのか、英語を使って何をしたいのか、英語の勉強をするときはそう自問しています。
 

最後に

上でも書きましたが、日本にいる限り英語を真面目に勉強する必要はないと思います。英語が苦手な日本人と言われていますが、必要ないんだからモチベーションが上がるわけがない。必要に駆られるか、勉強自信が楽しくないと続きませんよね。
日本語の通じない環境で、自分で決めた仕事をしていきたいという時に、現地で使われている言葉を覚える必要がある。だから勉強する。そんな思いです。
皆さんはそれぞれなぜ英語を勉強していますか?
 
それではまた次回。