映画「夜は短し歩けよ乙女」を観てきました
こんにちは。たりです。
観てきました!夜は短し歩けよ乙女。森見登美彦さんの同名小説をアニメ化したものになります。映画化にあたって監督はアニメ「ピンポン」なども担当した湯浅政明監督です。ピンポンは昔から大好きで、漫画の世界観が大好きだったのですが、アニメ版ピンポンは、松本大洋の世界観を壊さず、そして現代に合うようにアレンジされた素晴らしい作品でした。
なので、今回湯浅監督がアニメ化するとあって、とても楽しみにしていました。
森見ファンのための作品
映画を見終わってまず思ったのが森見ファンのための作品だなということ。世界観が本当に良くできていて、この独特な世界観に初見の人は置いてけぼりにされてしまうでしょう。まったく大衆向けに作られていない。
その代わり、森見ファンにとってはこの上なく極上の2時間だったのではないでしょうか。僕がその一人です。映画がはじまってから開始3分で世界観に引き込まれ、終始ニヤニヤが止まりません。原作では1年間にわたる恋物語ですが、本作は2時間にエッセンスを凝縮するために一夜のうちに起きた夢物語のような構成になっています。なので、原作ではつながりのなかった部分が最後まで繋がっているといったことが端端に見られ、「これがこうつながるのね」といったほくそ笑いになりました。
また、アニメ「四畳半神話大系」で出てくるキャラクターも多く出てきており、やはり初見の方には??な部分が多々あったのではないかと思います。その分、原作を知り、アニメを知っている人からしたら堪らない作品となっています。
黒髪の乙女可愛すぎ問題
原作ですでに黒髪の乙女に恋をしてしまっていた僕ですが、映画を見て、またまたやられました。可愛すぎ笑。声優の花澤香菜さんの声が黒髪の乙女の声にドはまりしていて、原作のイメージ通りです。猪突猛進で一度興味を持ったら周りが見えなくなるタイプ。そして無意識のうちにたくさんの人を巻き込んでしまうヒロイン。彼女と周囲の人が生み出す不思議な世界が見事に映像にされています。
小説をもう一度読みたい
初めて森見さんの本を手に取ったのは3年前くらいでしょうか。一番初めの本がこの「夜は短し歩けよ乙女」でした。読了後、ふわふわとした心地よい余韻に浸っていたのを覚えています。その同じ感覚をこの映画を観終わった後にも感じました。
また小説を読んでみたくなりました。
おすすめです。
それではまた次回。
- 作者: 森見登美彦
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