たりさんぽ

元海外駐在員のサラリーマンの雑記

シンガポール人の同僚が試用期間で切られました

こんにちは、たりです。

 

2ヶ月前のことになりますが、シンガポール人の同僚が退職していきました。試用期間が3ヶ月ほどあって、延長できなかったというのが理由です。日系の会社に勤めていますが、今までそういったことを見たことがなかったので、驚きました。

断っておくと、人当たりも良いしレスポンスもいいし、人間性という面では、すごくいい人でした。仕事も僕と同じかそれ以上の働きができる人です。ただ、採用されたタイトルに見合うだけの成果を出すことが出来なかったというのが、正式雇用に至らなかった理由と聞いています。

 

他の現地スタッフの人への説明は、自主的に退職していったという形として広まりますが、そういうことだというのは、感づく人は感づくのだと思います。現地スタッフみんな同じ試用期間から始まるものですので。

 

上でも書きましたが、採用された際のタイトルというのは非常に重要です。もちろんタイトルが上であればあるほど給料は跳ね上がりますが、一方で求められる成果も異なります。厳しい世界ですが、当然といえば当然です。

会社の判断としては、別で新しい人を雇った方が、チームとして成果が出るということのようです。

 

こういうことがあると、果たして自分は給料に見合った成果を出せているだろうかと振り返させられます。駐在員としてシンガポールに来ているので、手取りは日本にいた時よりも増えていますが、一方で、増えた分の価値が出せているかというと、難しいです。(日本で出せていたかというのもあります)

また、こういうのは単純な線形で考えることはできないでしょうけれども、僕よりも倍以上の給料をもらっている人たちもいるわけで、そういう人たちが、僕の2倍以上の価値を出せているかと、そうでないケースもあると思います。

逆に、僕と同じ年代の先輩で、僕が3、4人束になっても絶対に敵わない人とかもいるわけで、やっぱり比例で考えることはできないのかもしれません。

 

上のランクに行けば行くほど、何かを変えることが出来る人材、大勢の人を動かせる人材が重要になって来ます。ゴールが設定できること、そのゴールに向かって部下を動かせること、そういったスキルが必要になるのかなと思います。

その点で、同僚は、自分の向かうべきゴールを作れずに、従うばっかりになってしまったのかなと思います。入って3ヶ月で会社の方針に合うように、かつ組織を変えていくのは非常に難しいことだと思うのですが、それが求められるレベルのランクだったということです。

 

彼はもう別の会社で働いています。雇用が流動的なので、見つかるときはすぐに見つかります。日系の会社のやり方と、文化が合わなかっただけだと思うので、(実際にそういう人は多いので、)別の会社で活躍していると思います。また飲みに行けたらいいな。

 

それではまた次回。