見えている世界が違うので意見が異なるのは当たり前な話
こんにちは、たりです。
人間誰しも違った考え方を持っていて当たり前だよねっていう話。
こちらの写真ですが、皆さんは何色と何色に見えるでしょうか。
以前、ドレスの写真で話題になっていたものですが、最近サンダルバージョンも話題になっています。
What colors do you see? #blackandblue #whiteandgold #Havaianas pic.twitter.com/uWO4CVNT5h
— Havaianas (@havaianas) 2016年11月21日
実際の色は、紺と水色。こちらの写真になります。
https://us.havaianas.com/men-sandals/top-conceitos-sandal-navy-blue.html
本当に不思議です。僕には1枚目の写真が白とゴールドにしか見えません。
1枚目の写真が紺&水色に見える人がいると知った時、僕は驚愕しました。じゃあいま自分が見ている色はなんなんだ?紺とかいっている人は何かおかしいんじゃないのか?
と。
そしてさらなる驚愕。間違っていたのは僕の方だったんです。元の写真を見れば僕にもこのサンダルが青いことはわかります。でも、1枚目の写真ではどうしてもそうは見えない。どんなに目を細めて見てみても、ぼーっと見てみても、上から横から遠くから見ても白とゴールドなんです。
ドレスの写真では、ネット上で大論争が起きました。つまり、白とゴールドに見えている人は僕だけではない。これは、光に当たった際の色の解釈の違いによるものだそうです。
こちらのツイッターの絵を見てなるほど!と思いました。
もう何番煎じかも分からないけど例のドレス問題をまとめてみました。青黒/白金に見える人の色覚やモニタを疑ってる人はぜひご覧ください。 pic.twitter.com/6euNYw9xUa
— ぶどう茶 (@budoucha) 2015年2月27日
そう、脳の解釈の違いだけなんだそうです。色の受け取り方に違いがあるわけではない。全く同じ色を見ているはずなのに、解釈が違うせいで、異なって見えてしまうというわけ。そしてその解釈は、変えることはできません。少なくとも僕には原理がわかった後にも青には見えませんでした。
ここから何が言いたいかというと、同じものを見たとしても人の解釈は異なる場合があって、それはなかなか直すことができないよねっていうこと。
あるものを見て、全く違った意見が出て来たときに「何いってんだこいつ?」みたいになる場合があります。でもそれって相手からしても同じです。それぞれ自分が正しいと思っていて、知覚による確固たる確信があって、正義は自分の側にあります。でもお互い同じ意見にはならない。見えてる世界が違うから。
このサンダル一つ、色一つで完全に対立するのですから、他のあらゆる複雑な事象においても解釈が異なり、見ている世界が異なり、意見が異なることはいくらでもあり得る話です。
それぞれ見えている世界が違うので、意見が違って当たり前。
だから、意見が異なった場合に、「相手が100%おかしいとは言い切れないかもしれない。もしかしたら自分の言っていることの方が間違っているかもしれない。」と思い立ち返ることは有用です。
「(僕には見えないけど、)この人にはこうやって見えているのね。」と言った相手への理解を繰り返していくことで、自分の世界も広がっていくのではないかと思います。自分に見えていない世界は、(本なども含めた)他者との会話によって広げることができます。大事なのは、意見が違ったときにそれを切り捨てるのか、受容するのか。
受容した方が、幸せになれる気がします。
ところで、「自分と他人で見えている世界が違う」ということを認識するのに、これほどいい教材はないのではないでしょうか。小学校で使って見てほしい。
将来、子供が生まれたときにはこの写真を例にとって、その重要な気づきを与えてあげられたらなと思いました。子供にとっては「親も自分も同じこと考えている」と思っているうちは、自立は出来ないと思います。親と自分は違った考えを持った別々の人間なんだ、自分は自分なんだということを理解することが自立への一歩なんじゃないかなと思うからです。
んー。やっぱり白とゴールドだよなあー。
それではまた次回。
なぜこう見える? どうしてそう見える? <錯視> だまされる脳
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