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たりさんぽ

元海外駐在員のサラリーマンの雑記

海外の転職が当たり前の社会に触れて思うこと

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こんにちは。たりです。

今日はシンガポールの転職の話。僕はまだ転職をしたことがありません。転職活動自体もしたことないです。

そんな中、今日見つけたのがこちらの記事。

blog.moneysmart.sg

「今いる会社に3年以上いるべきでない4つの理由」

4つのポイントをかいつまんでしまうとこちら。

  1. 転職した方が給料が停滞しない
  2. 転職した方がもっと早く昇級できる
  3. より大きなつながりを持つことができる
  4. 自分のやりたい本当の仕事がみつかる

 なるほど。ここ最近の日本も同じことを言われているのではないでしょうか。シンガポールにいて(あくまで僕の働いている環境での話)このあたりのことは結構「その通りだなあ」と感じる部分がありますので、今回は転職について書いてみます。

 

3年くらいでやめていく現地スタッフ

だいたい現地スタッフは数年単位で会社を辞めます。若い人も40過ぎた人も結構入れ替わりがあります。今まで一緒に働いていたチームメンバーもですし、別部署でよく一緒に仕事をしていた人も突然やめると言い始めます。

驚くことに、誰かがあと1ヶ月で辞めると言っても、残る側の現地スタッフの接し方は特に変わりません。引き継ぎ事項をちゃんと引き継いで快く新たな船出を送り出します。「今回はお前だったけど、次は俺かな」みたいは雰囲気さえ感じる場合があります。

何年か会社で仕事をしていると、現地スタッフの間で、「もうそろそろ」みたいな雰囲気を出すことがあります。みんな転職というイベントに全く抵抗感なく受け入れているのです。このことに初めは驚きました。

 

「前の職場で一緒だった」が当たり前

誰かが新たに入社してくると、別の優秀な社員を前の会社から引っ張ってくるということが良くあります。チームで人材が足りなくて募集をかけている時に、「前の会社で働いていた〇〇というやつならいいかも」みたいに言って、すぐに面接の準備を始めるのです。基本的にチームあるいは部署単位で採用を行います。チームで面接の日程を組んで、その後いいと思ったら人事に面接してもらって、合格が出たら採用です。ですのでよそから引っ張ってきやすい一つ前の職場で一緒だった、あるいは前の前の会社で同じチームだったという現象がしょっちゅう起こります

 

会社単位でなく、仕事単位で働く

そもそも「この会社だから」というで働いていません。「この職種、この仕事のプロとなるべく、いろいろない会社で経験を積んでいく」という意識が根底にあります。働く環境がよくなかったり、自分の経験値、成長につながらないと感じたらすぐ転職を考え始めます。会社にすがって働いている人ももちろんいますが、若い人の大半は上記のような考えを持っているんじゃないかなと思います。

でもこの考え方って、よく考えたら(よく考えなくても)すごく合理的で当たり前の話のように聞こえますね。自分が成長できないなら環境を変える。みんながそう思っているから転職も頻繁に行えますし、会社自体も新しい風やアイデアが入ってきてどんどん良くなっていくように思います。あるいは国全体で日々の業務のプロセスが平準化し、また、改良されていくのだと思います。いい意味で人に依存しない会社になっていくと思うんです。

日本で僕が働いていた部署は人依存で、「〇〇さんがいないと会社が回らない」ってなっている状態が恒常化してしまっていました。ノウハウが蓄積されていなくて、誰か一人が全てを知っている状態です。その人が休んだりしたら業務がストップすることもしばしば。だから有給取りにくいんですよね。

こっちの国では、いろんな会社でいろんな経験をしてきた人が集まって仕事をしています。なので、以前の会社でやっていたノウハウを使える。みんなが持ち寄ってよりよい無駄のないプロセスを考えられる。誰かの空けた穴を別の誰かがすぐにカバーできるように初めから考えている。(だから長期休暇も取りやすい。)一つの会社でずっとやってきた人には見えない景色を彼らは持っているので、それって本当に強みになると思います。

 

負のスパイラルも容易にあり得る

こうやって優秀な人が集まって、今までの経験をみんなが持ち寄って良くなっていく会社もあると思いますが、一方でどんどんよくなくなる会社も当然生まれてくると思います。

優秀な人がみんな抜けてしまった場合、一人一人の負担が増えて、さらに辞めていくことに繋がりかねない。新しい優秀な人を雇うにも良い給料を提示する必要があり、そのために会社は儲けていなくてはならない。でも優秀な人が抜けてしまっているので利益が出ない。

みたいな負のスパイラルも想像できます。転職が容易な社会は、勢いのなくなった会社が簡単に淘汰される社会でもあるのかなと思います。

 

個人として考えた時に転職は必然

まず、一つの会社に依存する文化がなく、会社も終身雇用なんで一切考えていないので、自分の給料を上げるためにはたくさんの経験を積んでいく必要があり、そのための最も良い手段が職場を変えることに間違いはないと思います。転職ってもっと身近で簡単で(優秀であれば)何度もすべきものなんじゃないかとこっちに来て思い始めました。

駐在員が日本に戻った後すぐに転職してしまうという現象がありますが、一度海外のそういった環境に触れてしまうと「自分もそうやってスキルアップしていきたい」と思ってしまいます。僕も思い始めているくらいです。ただ一つ、なんか日本人の仁義というか、辞める時の気まずさというものが足止めをします。これを振り払えれば(海外にそんな雰囲気はないので)一個人としてより良い経験を積んでいけるんじゃないかな

 

一つの企業にとどまる人たち

断っておきますが、もちろん一つの企業に何年も十数年もいる人たちもいます。新卒で入って一生一つの会社というケースは、シンガポールが若い国ということもあって聞いたことありませんが。一つの企業に留まる人の理由はそれぞれです。給料に満足している人。何度も転職してとうとう自分の求めていた仕事の環境を手にいれた人。次の転職先がなかなか決まらないままずっと同じ会社で働いている人。環境の変化に疲れて転職したくなくなった人。会社に思い入れが出来た人。ポジティブにもネガティブにもどっちの方向にも日本と同じように留まる人はたくさんいます。

 

転職をすることについてもっとよく考えよう

そう思います。なんでこの会社にずっといなくちゃいけないのか。新たな環境に移るのは怖いけど、全然違う経験ができるんじゃないか。もっと楽でもっと給料のいいところに入れたら家族ともっと一緒に過ごせるんじゃないか。

一時の仁義と自分の一生を比べて、もっと自分の人生を良く考える時が来たと思います。僕の働いている会社は、外資系ではないので、やはり日本の雰囲気が色濃く出ている職場ですが、現地のスタッフとふれあう中で、(当たり前のことなんですが)みんなちゃんと自分の人生をコントロールしようとしているなと思い返させられます。

 

なんかまとまりなくしかも呂律もあまり回っていないような文章になってしまいましたが、「今の自分」として後で自分を見返す材料にしたいと思います。お付き合いいただきありがとうございました。

 

それではまた次回。