僕が映画「ヒックとドラゴン」を大好きな5つの理由(感想・ネタバレ)
こんにちは。たりです。
突然ですが、「ヒックとドラゴン」っていう映画を見たことがありますか?「シュレック」とか「マダガスカル」と言った有名なアニメーションを製作している、ドリームワークス社という会社が2010年に公開した映画です。
このヒックとドラゴン。僕の今まで見た映画の中で、一番好きな映画です。続編のヒックとドラゴン2も大好き。アメリカでは公開した週の売上1位で始まり、そこからその完成度の高さに口コミが口コミを呼んで、5週目で再び1位に返り咲くという偉業。
残念ながら日本ではあまり大ヒットまではいかず、なんと続編は映画館で公開されないという事態に。待ち望んでいた日本のファンによる署名活動も活発でした。結局、公開されなかったのですが…
1作目は映画館で見てもう虜になって、即DVDを買って、2作目も公開されないっていうのでフランス語と英語版のDVDを買って英語字幕でなんとか見ました。どちらも何度見ても新たな発見があって、何度見てもワクワクするすごい映画です。
今日はちょっとそんなヒックとドラゴンの何がいいのか紹介したいと思います。ネタバレしかありませんので、もしこれから見ようと思っている人は是非DVDを先にみてください。
ストーリー(Wikipediaより)
はるか北の海に浮かぶバーク島。そこに暮らすバイキング一族は、長きにわたってドラゴンと争い続けていた。鍛冶屋で修業中のひ弱な少年・ヒックは、立派なバイキングになることを夢見ているが何かと問題を起こすばかり。村にたびたび襲来するドラゴンとの戦いではいつも邪魔者扱いされていた。ヒックの父で、村のリーダーでもあるストイックも、変わり者の息子の扱いに悩んでいた。
ドラゴンが襲来したある未明、ヒックは自ら発明した投擲機で、最も危険とされるドラゴンのナイト・フューリーを捕えることに成功する。ナイト・フューリーを倒せばきっと誰もが認めてくれる。しかし森の中で傷を負ったフューリーを見つけても、ヒックは殺すことができなかった。彼は飛べなくなったフューリーを「トゥースレス(歯無し、日本語吹き替え版ではトゥース)」と名付け、互いに警戒しながらも少しずつ距離を縮めていく。トゥースを再び飛べるようにするために飛行訓練を重ねながら、ヒックはドラゴンの習性を覚え、それをドラゴン訓練に活かして上手く立ち回っていく。
次第に周囲から注目を集めるようになったヒックは、父・ストイックをはじめ、ドラゴンを敵と決めつけるバイキングたちの意識をどうにか変えたいと思うようになる。ヒックとドラゴン (映画) - Wikipedia
1.期待を一切裏切らない超王道的なストーリー
なんといってもストーリーが良い。初めなダメな主人公が徐々に注目を集めるようになって、ちょっとしくじって村からハブにされるけど、最後うまく取り戻して終わり。
こうやって書くとなんか全然面白くなさそうになってしまったな…
でも主人公が自分の特徴を生かして少しずつ認められていくところはワクワクしてうまくいって欲しいと思ったし、最後の戦闘はかっこよすぎる。
こうなって欲しいなって部分で絶対に裏切らないんですよね。安心して物語の世界に没入することができる作品です。
2.試行錯誤の連続と達成した時の景色が最高
主人公ヒックは、最強と言われているドラゴン・ナイトフューリーを運良く仕留めてしまい、バイキングとして一人前になるために殺そうとします。でも出来なかった。それはヒックが臆病だったのもあるけど、殺そうとした瞬間に死を受け入れようとしたドラゴンの気持ちを考えてしまったから。一方的な考えにとらわれないヒックは、本来完全なる悪と考えられているドラゴンに興味を持ちます。そしてドラゴンと意志を通わせていきます。仕留めてしまったドラゴン(トゥースレス)は尾ひれを痛め、自力では飛べなくなってしまっていました。そこからヒックとトゥースレスは飛ぶために試行錯誤を始めます。
この試行錯誤の過程が本当にワクワクする。飛行訓練をする間にドラゴンのいろんな特性をわかっていくヒック。次第にバイキングの中で注目を集めるようになります。一方向的な見方しかできない他のバイキングはどうしてヒックがこんなことができるのか全く理解出来ません。「知らないことを知る」「別の見方で考える」が出来るヒックとそれができないバイキングの対比、そしてだんだん飛ぶのが上手くなっていくヒックとトゥースレス。非常にテンポがいい。気持ちいい。
最後に二人で飛んだ時の夕焼けの景色で涙が出そうになりました。出ました。
3.決まった価値観を覆す
上にも挙げましたが、この世界のバイキングは「ドラゴンは完全なる悪である」という固定観念を持っています。僕たちの世界でいう「ゴキブリは完全なる悪である」と同じ発想かもしれません。ヒックは「ゴキブリ(ドラゴン)とは意思疎通が可能であり、ゴキブリ(ドラゴン)と共存していくことは可能である」という考えをだんだん持つようになります。他のバイキングは、ちょっとやそっとでは固定観念を覆すことはできません。(多分僕も無理。)でも、最後にヒックはゴキブリ(ドラゴン)と一緒にラスボスと戦い、バイキングたちの命を救うことで、バイキング達は今までずっと信じて疑わなかった常識を覆すようになるのです。
ドラゴンとゴキブリじゃ格好良さが全然違いますが、どのくらいの常識を破ったんだろうと思ったらこんな例えになっちゃいました。でもレベル的には同じ位だと思います。
(そう思ったらトゥースレスも黒光りしているしもしかしt……やめよう。)
価値観をひっくり返すのって凄いことだと思うんです。ひっくり返すまでは一人の戦いです。誰も共感してくれない。幸い、まずはじめに共感してくれたのはヒロインのアスティーで、子供達がそれに続いて少しずつ話を広げます。そういう価値観のまだ定まっていない子供だからすぐに順応できたんだろうな。
4.神BGMとグラフィック
映画にここまで没入できるのは、BGMが神すぎるのと、めちゃくちゃ綺麗なグラフィックの賜物だと思います。映画を見てない人でも、バラエティで頻繁に使用されているので、絶対に聞いたことがあると思います。
Hollywood in Vienna 2011 - How to Train Your Dragon Suite - Gala concert
僕はこの曲の大ファンとなってしまい、今でもよく聞いています。サウンドトラックも買いました。
ワクワクしっ放し。さっきも述べた初めて空を飛ぶ瞬間に流れるBGMはトリハダものです。
5.最後の結末と現実の受け入れ
ラスボスを倒した後、ヒックは瀕死の重傷を負います。そして目がさめると…
ヒックは自分がトゥースレスにしたことと自分を被せて「仕方ないよね」っていう表情。逆に自分がこうなったことで、少しヒックは救われたのかなって思います。ドラゴンを一人では飛べない体にしてしまった罪悪感のようなものがあったと思います。それがむしろこうなった方が良かったかの表情にも見えました。
なので、僕はこれで本当の意味でのハッピーエンドなのかなって思いました。
最後に
最後の最後まで、表情一つ一つまで製作者の意図を汲み取るように見ると本当にいろんなことが伝わってきます。それでいてドラゴンはかっこいい。キャラは立ってる。音楽が神。ストーリーはテンポが良くて安心して観れる。字幕でも翻訳版でもどっちも良かった。
少しでも僕のヒックとドラゴンへの愛が伝わって、見てくれる人がいてくれたら幸いです。ちなみに3作目は只今制作中。2018年公開との噂。今から待ちきれません。
それではまた次回。