たりさんぽ

元海外駐在員のサラリーマンの雑記

新卒一括採用を見直し?何が問題なのか

こんにちは。たりです。

先日、こんな記事を見つけたのでそれについてちょっと感想。

www3.nhk.or.jp

 

新卒一括採用の何が問題なの?

まず、新卒一括採用を行っていることの何が問題なのかを上げる必要がありますが、僕個人としても何が問題なのかはっきり整理できていません。

というのも、特に学生時代に功績を残していない僕が、大学の専攻と異なる分野の会社に入ることができたのも、新卒一括採用のおかげだからです。プロセス自体は茶番すぎて嫌で嫌でしょうがありませんでしたが、今の結果があります。

そういう、特に大学時代に何もしてこなかったり、大学選択時に将来自分がどうなりたいかについてちゃんとイメージしてこなかった人たちが、ある一時期ではあるけれども、ほぼリセット状態で企業を選択できるというメリットがあります。

企業側もこの「何ができるのかよく分からない」大学生群の中からどうしたら最安のコストで最速の期間で10点中7点くらいの成果を上げて労働力を確保するかを考えた末の一括採用だと思います。

まず、何が問題で、どういう未来にしたいのかというイメージを構想するところからだと思います。

 

今回の記事で気になったフレーズがこちら

「実施する企業は多いが、かなりの比率で新入社員が辞めている。採用される学生も採用する企業も、このやり方は負担だと思っている」

この一文がどうも納得できなくて、もやもやしています。

新卒一括採用を見直すと新入社員は辞めなくなるの?

新卒一括採用を見直す(という表現を廃止捉えています)と、新入社員が辞めなくなるののではなく、僕はもっと増えると思います。

というのも以前書いた記事ですが、新卒一括採用を廃止するためには、企業側、学生側が大きく現在の仕様を変えていく必要があるからです。

以下、その妄想記事です。

tarisampo.hatenablog.com

なぜ新入社員が辞めるかというと、それはミスマッチ以外にないと思います。思っていた仕事ができない。雑用ばかりで成長を実感できない。ボーナスが思ったより低い。などなど。

新卒一括採用を廃止した世界では、企業は簡単に使えない人材を切れるようになり、ミスマッチしている人材は転職市場が拾ってすぐに別の企業に転職していきます。

 

学生側と企業側に負担になっているものは何か

また、何が負担になっていて、どうしたいのかについてもこれから明かされていくのでしょうか。僕の意見としては、企業側の負担は、採用コストというよりも、教育コストの方かなと思います。教育コストを減らすためには、社会のどこかが代わりに教育する必要があります。

そのために必要なのは転職の活性化と、実務が学べる職業訓練校の拡充かなと思っています。

 

行政として何をするか

個人的に、以前の記事でも書きましたが、もしも新卒一括採用を終わらせたいなら、転職市場の活性化のために、簡単に首にできる雇用制度の実現と、それの受け皿になる職業訓練校の拡充(公共でも企業でも)だと思います。

新卒一括採用だけを簡単に廃止することはできず、今の雇用条件に満足している人たちと戦い、変えていく必要があると思います。

その構想を今考えているところだと思いますので、定期的にウォッチしていきたいです。

 

それではまた次回。