たりさんぽ

元海外駐在員のサラリーマンの雑記

ウビン島でサイクリングしたらドイツ人と友達になった話【シンガポールお散歩】

こんにちは、たりです。

たり散歩の第2弾として、ウービン島散策をしてきました。ウービン島はどこにあるかというと、こちらの地図の通り、シンガポールの北東に位置している小さな島です。

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数少ないシンガポールの離島で、開発がされていないので、熱帯のジャングルのような雰囲気を楽しむことができます。

ウービン島に上陸するためには、チャンギの端にあるチャンギビレッジという場所から出ているフェリーを使って行きます。フェリーで約15分くらいで到着するので、ちょっとしたアウトドアにすごくいいところだと思います。

早速、チャンギビレッジへ

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まずは、Tampinesというチャンギ空港の近くにある駅までMRTで向かいました。そしてそこからバスでの移動となります。

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使用するのはバスの29番。Tampinesには大きなバスターミナルがあって、わかりづらいと思ったのですが、大きな看板が出ていて簡単にバス停が見つかりました。15分ほど待っていたらバスが到着して、あとは終点までひたすら乗っているだけでOK。

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バスからの風景。天気が良くて絶好のアウトドア日和です。この辺もHDBが立ち並んでいました。

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もうちょっと進んでいくと、どうやら高級住宅街。ヤシの木が綺麗に並んだ道を走って行きます。この辺になると、大きなビルやHDBは見当たらず、一軒家ばかりが立ち並んでいます。外見もおしゃれなものばかり。高級外車がずらりと並びます。東京の一等地のような雰囲気を出していると感じました。

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いい天気。

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チャンギ空港に近いこともあって、シンガポール航空の飛行機工場でしょうか。大きな建物が見えました。

 

 

そして、チャンギビレッジに到着。Tampinesから約30分ほどかかりました。チャンギビレッジの外観の風景を撮るのを忘れてしまったのですが、ホーカーセンターが立ち並んでいます。

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すごい人で賑わっています。お昼時で、ここで何か食べようと思っていたので、とりあえず、目についたところでご飯にしました。

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洋食のお店にしました。店の一番人気と書いてあるチキンカツを注文。

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これで6ドル(450円)なので、安いんじゃないでしょうか。シンガポールの中心街で同じもの食べたら10ドルくらいすると思います。チキンもサクサクで美味しかったです。

 

フェリー乗り場へ

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腹ごしらえが終わって、フェリー乗り場へ向かいました。ホーカーセンターから歩いて3分くらいのところで、すぐにわかります。

階段を降りていって、右手側がウービン島へ行くフェリーです。フェリーと言っていますが、実際は小さな小型船です。

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案内してくれるおじさんに従って船に乗り込みます。料金は片道3ドルで、船に乗り込んだ後に、運転手が回収しにくるので、お金を手に持っていた方がいいでしょう。チケットとかそういうものは特にありません。案内にただ従って、乗って、お金を支払う。

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小さい船です。

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出発してすぐ、ウービン島が見えています。

 

ウービン島、到着!

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フェリーから出ました。到着した降り場はこんな感じ。

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そして、島へと繋がる道。雰囲気がいいです。

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マウンテンバイクをレンタルするために、左手に進みます。

左手に進むとすぐに、マウンテンバイクのレンタル屋さんがたくさん出てきますので、迷うことはないと思います。

 

そしてここで注意!!

バイクを選ぶときは、ガチで慎重に選びましょう。後述するコースを回りたいのであれば、いいバイクを選ばないと終わります。

  • タイヤに空気は入っているか
  • ギアは壊れていないか
  • ブレーキはちゃんと効くか
  • タイヤのスパイクは削れてなくなっていないか
  • ペダルは引っかかりがちゃんとついていて、滑りにくりか

少々高くついても、いいバイクを選ぶことをオススメします。

ちなみに僕は、適当に選んだやつで10ドルで借りました。しょぼいバイクを選ぶとガチで後悔します。僕は、完全に後悔しました。

 

サイクリング開始

レンタルバイク街を出て、左手に島内一周を目指しました。

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序盤は道路が舗装されていて、非常に順調な出だしでした。若干蒸し暑い感じでしたが、風が気持ちいい。シンガポールに来て3年以上になりますが、初めて自転車に乗りました。楽しい!

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どんどん行きます。ギアの操作とかもちょこちょこしながら、自転車に慣れていきます。

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途中、出て来た池。すがすがしい気分にさせてくれます。このころはすごくいい気分に浸っていました。

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「池の周りを一周できるのかー」と夢と希望に満ち溢れていた序盤。

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そして、長い試練が始まりました。

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道が細い!

 

自転車に久々に乗って、あまり慣れきっておらず、しかもマウンテンバイクなので、重心がなかなか取りづらいのに、この道の細さ!

グラグラしながら進んでいきます。途中草むらに突っ込むとハンドルを取られてバランスを崩したり、とにかく大変でした。

 

こんな道が10分くらい続きます。しかも若干登坂。

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少しすると高台に出ました。だいぶ汗ばんで来たけど、ちょっと疲労感が出て気持ちいいくらいです。

 

そう。

 

 

ここからが本番でした。

 

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え?ここをマウンテンバイクで進むの?

 

 

ええ、進みました。階段みたいになっているところを。

 

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ぎゃー!なんじゃこりゃー!?

 

もはや、道じゃない。獣道みたいになってる。レベル高い山道じゃないですかこれ。

 

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すごい臨場感出ている写真ですけど、これ以降、あまりに必死すぎて写真撮れていません。とにかく登り下りを繰り返して、登りきれないところはバイクを押しながら登って、下りも危ないところは歩いて下って。ブレーキを必死に握って、石ころや小枝の障害物に最新の注意を払いながら、予測、予測、予測の連続。

ちょっとでもタイヤが右に行けば崖に転落。滑る岩の無限トラップ。

 

難易度高すぎじゃない??

 

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こういう道になったときは、モーセの十戒かと思いました。あまりに安心して進めるので。この道の安心感半端ないです。

 

でも、すぐに終わって、地獄が始まるんですけどね。

 

 

この本格コースに入ってから、1、2言挨拶をした外国人がいました。周りには僕とその外国人しかいなくて、追い抜いたり、道を譲って先に行かせたりを繰り返していました。

 

そして30分くらいこのコースと格闘して、休憩ポイントで一休みをしていると、その外国人が話しかけて来ました。「観光できたの?」から始まり、シンガポールで働いていること、その外国人は先月シンガポールに赴任して来たこと、このコースがあまりに厳しすぎることなど、初対面でよくある会話でやり取りをしました。

 

マップを見るとまだ半分も来ていない。「頑張りますか」的な言葉を交わし、再出発。

 

そこからは、お互いに励ましあいながら山道を進んでいきました。厳しい課題に直面したとき、人は助け合えるんですね。

 

途中、あまりに急な坂で、バイクから放り出されるように転倒してしまいました。膝とか腕とか擦り剥けてしまって、痛い思いをしました。骨が折れていなくてよかった。

 

そこでもその外国人が助けてくれて、外れたチェーンを手際よく直してくれました。その人はドイツ出身でドイツには自分のマウンテンバイクを持っているらしく、「こんな厳しいコースはプロテクターとかヘルメットが絶対必要だよ」と言っていました。

 

このコースに入ってから1時間半くらいは格闘したでしょうか。終に元の場所に戻って来ました!!やったーー!!

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今思えば、どうしてこんなにクネクネの道になっているのか考えておくべきでしたね。一周した記念に、このマップの前でお互いに写真を撮り合いました。

そして、自己紹介&握手。長い旅が終わりました。

 

以上

以上ウービン島散策でしたが、基本的にはコンクリートで舗装されていて、バイクで気持ちよく散策できる素晴らしい島です。でも、山岳コースのようなところに挑戦するためにはスペックの良いバイクが必須です。すれ違った人なんかはガチなヘルメットつけたりしていました。

あと、釣りを楽しんでいる人も結構いて、楽しみ方は自由なんだなーと思います。

ウービン島オススメです!

 

そしてその後

ようやく平坦なコンクリートの道に戻って、ゆっくりおしゃべりをしながら元来た道を戻ります。途中の小さな出店みたいなところに寄って、水を購入することに。来ていたTシャツは運動着ではないので、もうびしょびしょです。

水を購入すると、なぜか店のおじさんが椅子に座れと促して来て、お菓子を出し始めて、食べろと言ってくる。おじさんとドイツ人と僕でテーブルを囲んで休憩するという謎な光景が発生。しかもおじさんには英語が通じず、特に会話なし。

 

でも、これはこれで面白い経験でした笑

 

お菓子と水分補給が終わり、僕はもう少し島内を散策したかったので、途中の分岐点でドイツ人とはお別れ。

 

すると、

 

ドイツ人「せっかくだから、今度飲みに行こうよ」

 

とお誘いが。一期一会だし、面白いので、連絡先を交換しました。今度って言っているけど、今日が一番いいんじゃないかなと思って、

 

僕「今日の夜はどう?」

 

ドイツ人「Why not?」

 

というわけで、飲みに行くことになりました笑

 

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ウービン島を離れます。シンガポール島内でスコールが降っているのが見えました。

乗り場のところでおばちゃんがお客の数を数えていて、一定数集まったら出発する感じでした。特に決まった運航スケジュールはないみたいです。

 

解散からの再集合

Tシャツがあまりにぐっしょりなので、一旦帰ってシャワーを浴びて、傷口を手当てして、夜に再集合しました。クラークキーのサービスアパートメントに住んでいるらしく、クラークキー駅集合にしました。

クラークキー周辺なら何件か知っているお店あるし、日本食をお勧めするのもいいなと思いながら待ち合わせ場所に向かったのですが、

 

「俺の部屋で飲もう」

 

とのことで、予想していなかった宅飲みに。

サービスアパートメントは非常におしゃれで、天井がありえないほど高く、クラークキー周辺の飲屋街が一望できるめちゃくちゃいいところでした。

 

タイガービールとポテチで一緒に飲みました。

 

シンガポールの外食が高すぎて、ビールに15ドルも払ってられないよって話から、仕事内容のこと、ドイツにいる彼女のこと、休みの日に何しているかなど、話しました。

 

あと、以前からドイツの就職とか職業訓練校とかの話をネットで見ていたので、そういったドイツの教育システムについても聞いてみました。

やっぱりドイツ人も自国の教育システムはいいと思っているみたいです。

僕は日本の教育システムがいいとは言えないなーと思いながら、就活などの話を説明しました。

もう一つ、仕事観というかQOL(Quality Of Life)についても大事にしているんだなということがわかりました。

 

1時間半くらい経って、外で散歩しようということになり、シンガポールリバー沿いを散歩しました。シンガポールってなんでも高すぎでクレイジーだよねとか、ホーカーセンター大好きとか、結構有名企業に勤めているのに全然お金を使わない生活をしているようでした。

 

僕は飲み会のたびに100ドルとか使ってしまっていて、「あ、そういえばこれって普通じゃなかったんだな」と気づかされました。

 

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お腹がすいて来たという話から、ラッフルズプレイスのホーカーまで歩いて行き、サテー(焼き鳥)を食べました。夜の10時半くらいです。

 

どうやらサテーが大好物のようで、僕は「日本の焼き鳥を食べさせたい」と言っておきました。シンガポールのサテーも美味しいですが、僕は日本の焼き鳥の方が圧倒的に美味しいと思っています。

 

料理をするかという話になり、ドイツの家庭料理を振る舞いたいという話に。

僕も負けじと、「もしそうなったら日本の家庭料理を作ってあげるよ」といった展開になり、今度会うときはお互いの家庭料理を持ち寄って宅飲みしようとなりました。

 

今回得たもの

たまたま、ウービン島で同じタイミングでコースを回っていたために、まさかこんな展開になるとは思っていませんでした。

しかも、普段僕は出不精で、コミュ力もなく、集団で活動することが苦手です。

今日知り合った人と、いきなり飲むなんて話は、今までしたことなかったです。それだけ、サイクリングが厳しかったということでしょうか。

山登りで知り合った人とそのまま仲良くなるなんて話を聞いたことがありますが、本当にそんな感じでした。

ということで歳の近いドイツ人の友達ができました。

僕が日本に帰って、彼が日本に来たら美味しい日本食屋に連れて行ってあげたいですし、僕もドイツに行くときに彼の職場の近くに行くことになったら、ドイツでまた飲みたいですね。ドイツビアーで。

 

あと、もう一つ得たことは、ドイツ人と英語でコミュニケーションが取れたということです。実はヨーロッパ系の方とか、アメリカ人とほとんど交流したことがなくて、いつも仕事で話をするのは、東南アジア系の人たちばかりです。

ですので、アジア英語は理解できても、ヨーロッパ系の英語は自信がありませんでした。今回、知らない単語でわからないことはあれど、大枠の話を聞き取ることができて、かつ、自分の英語が相手に伝わったということを経験できたことがすごく嬉しいです。

ドナルドトランプが大統領になり、日本にどういう影響が出そうかとか、仕事の話とか、教育問題の話とか、割と難しい話も単語をつなげて駆使することで、相手に理解してもらえた。それが何よりの自信につながったと思います。

 

一期一会を大切にして、シンガポールにいる間は定期的に交流してみようと思います。

 

長くなってしまいました。

それではまた次回。