たりさんぽ

元海外駐在員のサラリーマンの雑記

シンガポールのタクシー運ちゃんが日本人の客にキレていた話

こんにちは、たりです。

 

今日、買い物の帰りにタクシーを使ったら、運転手のおじさんが話しかける話しかける。話が止まりませんでした。

最初は、僕の指定した行き先が発音が悪かったらしく、全然聞き取ってもらえない。以前、中華系シンガポール人の運ちゃんに発音を訂正されて、割と自信あったのですが、今回出会った、インド系(多分)の運ちゃんには通じませんでした。

携帯で行き先を見せるとなんとかわかってもらえました。

それで僕が日本人だとわかると、「先日乗ってきた日本人がひどかったよー」と始まってから目的地に着くまで延々愚痴でした。笑

【エピソード1】ちょうどさっき下ろした日本人客

タクシ運「さっき下ろした日本人がひどかったよー。セントーサ島からここまで乗っけてきたんだけど、目的地を言ったっきり、行き方を言わないの。」

「??(どういうことだ?)」

タクシ運「こっちから「どういうルートで行きますか?」って聞いても無視。何度か聞いてしまいには「それはタクシードライバーが考えることだ」って。」

タクシ運「こっちとしては、どういうルートで行けば近いかわからないから聞いてるのに!シンガポールは道路がたくさんあるからタクシードライバーでも近道がわからないことがあるから、お客さんが道知っているならその通りに運転するのよ。」

「(確かに言いたいことわかるけど、客側も道知らないんじゃないかなー?)」

 

正直、しゃべっているスピードが弾丸すぎて相槌しか打たずに聞いていましたが、これはあんまりよくわかりませんでした。こんな言い分を言ってくる運ちゃん初めてでした。

この人はナビ使っていませんでしたが、他のドライバーの人はナビ入れていて、自分のわからない場所へは郵便番号聞いて勝手に走らせてくれます。

確かにタクシーを使っていると、たまに「どの道で行く?」なんて聞かれることもあって、日本ではそんなのなかったなーと思っていましたが、通常は「おまかせで!」って伝えると、運ちゃんは特にキレることなく目的地まで送ってくれます。

 

客側が地理に詳しくて、「こっちの道よりもそっちの道を使ってくれよ」なんて言えればいいのかもしれませんが、難しい時もありますよね。

うーん。ナビ使ってくれよ。

 

【エピソード2】昨日乗ってきた日本人

タクシ運「昨日、乗せた日本人にはホントに頭きた。空港からホテルまでだったんだけど、「スピード上げろ」ってうるさいのよ。速度制限90キロの道路で85キロまで出しててこれ以上あげられないよ。そしたら「他の車にどんどん抜かされているじゃないか」って。シンガポールの規制は最近さらに厳しくなってきていて、92キロ93キロでも捕まることがある。仕事仲間でも何人かそれで捕まってる。ちゃんと法律ギリギリで走ってんだから文句いうなっての。挙句にホテル近くになったら今度は「スピード下げろ下げろ」って、ホントイライラしたよ!」

「日本でも速度制限で捕まることはあるよ。」

タクシ運「そうだろ?守んなくちゃ行けないんだよ。おまけにホテルについたら「荷物下ろすの手伝え」って言ってきて、こっちは足が悪くて立てないし、おまけに荷物多すぎんだよ。ホテルのドアマンも手伝いに来なかった。でも俺はホテルのドアマンじゃないんだから、荷物下ろすの手伝う理由ないじゃないか。なんで俺がやんなくちゃいけないんだ。」

「なるほど。」

タクシ運「足が悪くて立てなかったけど、立てたらパンチしてやりたかったよ。」

 

確かに、タクシードライバーが「もっと早く!」とか言われて、いい気はしないだろうなと思いました。あと、ドアマンじゃないんだから荷物下ろしはやらないっていうのも、理解できます。

全体の半分くらいのタクシードライバーが荷物の出し入れを手伝ってくれるので忘れてしまっていましたが、日本では、ほぼ100%手伝ってくれることを考えると、別にこのサービスは料金に入ってはいないんだなと。

 

お客様は神様ではない。

当たり前ですが、客と運転手の立場は対等です。

 

一つ目のエピソード、「最短距離で目的地に着くために、客も手伝え」と言っているように見えます。ドライバーとしては、短い距離で客の回転数を増やして初乗り料で儲けたいし、客としては、早く安く着けるに越したことはない。(でも正直、道がわからないっていうのは、客も同じなので、機械に頼ってほしいですけど。)

 

二つ目のエピソード、客の言うことを全部聞き入れると言うサービスは、運賃に含まれていません。それをちゃんと認識しておかないと、運ちゃんが言っているみたいにドライバー側は不満を持つのかなと思いました。もちろん、変なことを言っていたらこちらも対等なのでしっかり言う必要があります。

 

「お客様は神様」気分で外国に来て、日本人の印象を落とさないでほしいです。

 

それではまた次回。