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たりさんぽ

元海外駐在員のサラリーマンの雑記

元新卒採用担当者が採用時に感じていた5つのこと

 こんにちは、たりです。

今日は新卒採用の話。こんなに愛社精神がない僕でも新卒採用を手伝ったことがあります。やっていたのはよくあるリクルーターという立場の人。学生に電話をかけ、座談会で喋り、最後の方は1次面接もやっていました。自分が関わった学生はすでにもう新人を通り過ぎて若手と呼ばれるような世代になっていると思います。

その人たちが今この会社に入ってちゃんと楽しくそれなりにやっていることを願っています。ちなみに僕を採用時にお世話してくれたリクルーターの人はもう辞めちゃってます。僕もそのうち…

もうだいぶ前の話になってしまいますが、新卒採用を体験してみて感じた事をまとめてみたいと思います。

 

今年の採用は今軽く調べてみたら6月から選考開始なのですね。もうESを提出する時期か。この記事を手にとっていただいた方に少しでも企業側の目線をお伝えできればと思います。でもあくまでいち弱小企業のしょぼい社員Aの思っていることなので、こんな視点もあるんだ程度でみてもらったら幸いです。

 

その1 面接官も採用担当者も人間である。

まずはじめに確認しておきたい事ですが、面接官と採用担当者は人間です。その日の体調とかやる気とか変動する人間です。それでも仕事なのでわからないように努力はしていますが、その日その日で感じる点やいいと思う点が変わってしまう人間です。一人一人がそうなので、複数の面接官がいればその分考える事や見ている点は異なるということです。就活が運に左右されると言われるのも、面接官との相性だと言われるのもそのせいかと思っています。そしてもう一つ、人事で何年もやっていない限り、面接官は素人です。毎日自分の仕事をやりながらいろいろ会議の資料の準備をしながら合間合間で面接官をしています。特にうちみたいな弱小企業では採用のプロと呼ばれる人はほとんどいないと思いますし、みんな面接始まる時期の数日前にみんなで研修をして、面接の質問と受け答えのやり方を模擬練習して臨んでいます。堂々としているように見えて、内心は初めてやることに緊張しています。少なくとも僕がやった時はそうでした。就活生として面接となるとどうしても自分のことで精一杯になってしまいますが、実は面接官も人間なんだということを頭の片隅に置いておくと、少しだけ視野が広くなって落ち着けるかもしれません。

 

その2 うちの会社でやっていけるかどうか

僕が見ていたポイントはこの1点だけです。この学生が会社にいるところを想像できるかどうか。気難しい人やプレッシャーのある仕事に揉まれてなんとかやっている姿が想像できるかどうか。これだけを考えていました。見るべきポイントとして事前の研修では論理的思考性やコミュニケーション能力とかいろいろ書いてあるのですが、僕の中で「会社にいそう」=「論理的かつコミュ力あり」という感じだったので包括的に僕のフィーリングで1次面接をしていました。1次面接なのでどちらかというと「うちの会社に入ったらこの子絶対に不幸になる」と思った学生だけ不合格を出して、ほんの少しでも会社にいるイメージが湧けば合格にしていました。もうザルですね。だいたい合格。新卒採用担当者失格かもしれません。

 

その3 志望理由はどうでもいい

これは会社によって様々かもしれませんが、志望理由は僕は一切重視していませんでした。志望理由を聞く場面になると途端に再生ボタンが押されたカセットテープのようにスラスラを言い始める学生さんがたくさんいました。そういうのは「ああ、たくさん練習してきたんだな」としか思いません。できるだけ、僕が主導権を握っている面接では、できるだけ志望理由は聞かないことにしていました。僕自身が就活時に大した志望理由もなかったので、たくさん聞いても返ってくる回答はあまり変わらないと感じていました。逆に、この学生すごくいい!うちの会社にいたら活躍する姿が想像出来ると思った学生には、面接終わってから逆にラブコールをかけていました。次回面接の案内をするときに電話で。本人はあまり志望理由とかまとまっていなくても他社の方が志望度高いと知っていても、うちの会社に興味を持ってもらえるように話します。志望度は移ろいやすいものだと知っていますし、縁みたいなので決まることが多いので、良い学生を選ぶだけじゃなくて、うちの会社を選んでもらうにはどうすべきかという視点を会社側は持っているということを知ってほしいです。

 

その4 コミュニケーション能力とは「伝えようとする力」

コミュニケーション能力という言葉の僕なりの定義ですが、別にしゃべりがうまいということではありません。伝わればそれでコミュニケーション能力ありと考えています。会社のプレゼンの機会、打ち合わせの機会、あるいは誰かに電話したり、上司に相談したりする際に「最終的に何が言いたいかちゃんと伝わるか」ということが「コミュニケーションが取れた」という状態であり、言いたいこと、考えていることが口下手でも伝わればそれでいいと思っています。僕自身が口下手過ぎて就活のはじめのうちは緊張して自分のことしか考えていなくて、練習してきた言葉をスラスラ言おうとして失敗した経験があります。最終的にうまくいったのは、自分の言葉で話しに詰まりながらもちゃんと相手に理解されているか確認しながら話した時。実際の仕事を思い浮かべて貰えば少しはイメージできるかと思います。上司に丸暗記した説明文を持っていくことはありません。ポイントだけ考えておいて上司の思考に合わせて様子を見ながら説明します。伝わらなかったら別の言葉に直して言い換えます。最終的に上司に理解してもらうことがゴールです。(実際は理解してもらうはゴールではなく、どうやったら上司が思い通りに動くかまで考えるべきですが。)

そうやって「自分はこう考えている感」がよく出ている人は普通に合格にしちゃってました。どんなに詰まりながらでも緊張していても話がわかればそれでOK。それができたらうちで仕事できるし。逆にどんなにペラペラでも全然話がかみ合わないと、うーんとなってしまいます。

 

その5 新卒一括採用は必要悪

「民主主義という制度は、歴史上存在していた全ての制度を除いて最悪の制度である。」と某イギリスの首相は述べたそうですが、新卒一括採用も日本の現状を見ると、これしかないのかなって思います。企業は最もリスクなく、大量に人材を確保できる手段を選んだ結果(あとリクルートがそういうスキームをつくった結果)、今の形態が出来上がっているのだと思います。学歴以外で判断しようにも、学生側に特殊スキルを持った人がいても採用側は理解できないし、特別なスキルを持った人も少ない。

自分が学生時代に大したことやってきてないから、今の学生も同じだろうと勝手に決め付けてしまっているのかもしれませんけどね。新卒一括採用については別途考えをもう少しまとめたいと思います。

 

最後に

僕自身、学生の時に新卒一括採用クソだと思っていて、茶番すぎて嫌で嫌でしょうがなかったんですが、茶番を演じるのが日本のサラリーマンですから(マジで)。これから会社でいくらでも茶番を繰り広げるので、それが嫌なら海外に出るしかないわけです。海外に出ないなら茶番に付き合う覚悟を持つか、数少ない茶番のない会社を自力で見つけていくしかありません。僕は秀でたものが特に無かったし、情報収集能力も無かったのでリクナビを使うしか無かったし、卒業と同時に起業するなんて行動力も無かったので、ひとまず茶番に付き合う覚悟を決め(一生付き合うかは別にして)なんとか一つの会社に入りました。

茶番の裏側ってこうなっているのねって少しでも感じていただけたら幸いです。

ちなみにそんな感じで就活していたので、まさか自分が新卒採用を担当することになるとは思ってもいませんでしたし、もうやりたくありません。

 

それではまた次回。

 

 

tarisampo.hatenablog.com